【6月4日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長は3日、前日の辞意表明で汚職事件の騒動を鎮静化することはきなかったものの、FIFA職員からは総立ちの拍手喝采を浴びた。

 FIFA本部に勤める約400人の職員は、2日に辞任の意向を示した79歳のブラッター会長に対して大きな拍手を送った。

 FIFAの広報担当者はAFPに対し、「拍手喝采は数分間続き、ブラッター氏はとても感動していました」と語っている。

 ブラッター氏の側近であるジェローム・バルク(Jerome Valcke)事務局長は、仏ラジオ局に対し、米当局によって捜査中である1000万ドル以上の不正送金について無実だと訴え、ブラッター会長に続いて辞任する考えはないとしている。

 FIFAトップの辞意表明はサッカー界に衝撃を与えたものの、米メディアの報道では、サッカー関係者に巨額の賄賂が支払われた問題で、米連邦捜査局(FBI)がブラッター会長の役割を精査していると伝えられている。(c)AFP