【6月2日 AFP】仏パリ(Paris)市を訪れる世界中の観光客が、セーヌ(Seine)川に架かるポンデザール(Pont des Arts)橋などに掛けた「愛の南京錠」約100万個、総重量45トンを撤去する作業を市当局が1日、開始した。

 ポンデザール橋では数年前から、世界各国から訪れた恋人たちが自分たちの名前を記した南京錠を欄干に取り付け、その鍵をセーヌ川に投げ込んで永遠の愛を誓うようになっていた。市の職員ブルーノ・ジュリアール(Bruno Julliard)氏は、大量の南京錠がパリで最も美しい橋の景観を壊していたと述べ「これからもパリは愛の都だ。恋人たちには、例えばポンデザール橋の上で愛を語り、求婚してもらいたい。ただし、南京錠は使わずにだ」と語った。同氏によれば、市では撤去した南京錠を単に廃棄する予定はなく、リサイクルする方法を模索しているという。(c)AFP/Kevin TE, Marie GIFFARD