【6月2日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2015)は1日、男子シングルス4回戦の順延分が行われ、大会第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-3、4-6、6-4、6-1で第13シードのガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)を退け、通算11回目のベスト8進出を決めた。

 寒さと悪天候に見舞われ、セットカウント1-1で中断していた前日の試合が再開されると、フェデラーは約1時間で2セットを連取して勝ち抜いた。

 昨年は4回戦で敗退していたフェデラーは、「昨季は逃してしまったから、準々決勝にはフレッシュな気持ちで、士気を高めながら臨める」とコメントした。

 一方、2008年大会ベスト4の実績を持つモンフィスは、持ち前の激しい攻撃が鳴りを潜め、この日はいずれのセットも最初のゲームでブレークを許すなど調子を崩していた。

 第4セットに入ると、モンフィスはゲームカウント1-2となった場面でメディカルタイムアウトを取ったが、それは故障のためではなく、風邪による体調不良のためとみられた。

 その後もゲームを連取されてマッチポイントを握られたモンフィスは、トレードマークの巧みなドロップボレーで1度はしのいだものの、最後は同じく代名詞となっている強烈なフォアハンドが決まらず命運が尽きてしまった。

 28歳のモンフィスは、パフォーマンスが不安定だった要因は発熱によるものだと明かし、「体調不良で厳しかった。夜は何度も目が覚めたりして、試合ではベストの状態ではなかったんだ。今朝は熱は下がっていたけど、体が思うように動かなかった」と語った。

「ペースがつかめなかった。鼻詰まりのせいで、余計につらかったよ」

 33歳のフェデラーは、先月のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2015)と、昨年11月に行われた国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2014)決勝で敗れたモンフィスに対し、通算13回目の直接対決で9勝目を記録した。

 2009年大会覇者のフェデラーは、準々決勝で第8シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)と対戦することが決まった。

 これまでの対戦成績では、クレー大会のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2015)で勝利したのを含めて、フェデラーが16勝2敗と大きくリードしている。(c)AFP/Dave JAMES