【6月1日 AFP】米カリフォルニア(California)州サンディエゴ(San Diego)で先月31日に開催されたマラソン大会で、92歳の米国人女性が、フルマラソンを完走した女性の世界最高齢記録を樹立した。大会関係者が発表した。

 92歳65日のハリエット・トンプソン(Harriette Thompson)さんは笑顔でゴールインし、観客や応援していた人々に拍手で迎えられた。フィニッシュタイムは7時間24分36秒だった。

 完走後、自身の出身地の地元紙シャーロット・オブザーバー(Charlotte Observer)の取材に対し、体が「少しこわばっている」ように感じるとコメント。「途中、本当に疲れてしまった時もあった。21マイル(約33キロ)を過ぎた辺りの上り坂は山みたいに感じた」「この年でこんなことをするなんて頭がおかしいのかも、と思ったけど、下り坂になると気分が良くなった。息子のブレニー(Brenny)から素晴らしい炭水化物補給をずっと受けていたので、走り続けることができた」と振り返った。

 トンプソンさんが記録を更新するまでは、2012年のホノルル(Honolulu)マラソンを92歳と19日で完走した「グラディエーター」の異名を持つ米国人女性グラディス・バリル(Gladys Burril)さんが、女性の世界最高齢記録を保持していた。

 トンプソンさんは、自身が過去に克服に成功したがんの研究資金を募るためにこの大会に参加した。(c)AFP