【6月3日 Relaxnews】世界最大級の旅行サイト「トリップアドバイザー(TripAdvisor)」が、世界で最も成長著しい観光市場である中国に対応するために、中国語ユーザー向けに新たにブランドを立ち上げた。

 トリップアドバイザーの新中国語ブランド名は「マオトゥイン(猫途鹰、Mao Tu Ying)」。フクロウを意味する「猫头鹰」と、旅を表す「途」の漢字を組み合わせた名前だという。ブランドのスローガンとして「不同視野看世界」(世界を違う視点から経験する)を掲げている。

 トリップアドバイザーの中国語系サイトにはこれまで、「到到網(Daodao.com)」の名で展開していた本土ユーザー向けサイトに加え、台湾ユーザー向けサイト、本土外の中国語ユーザー向けに立ち上げたばかりの「インターナショナル簡体字サイト」の3種類があったが、これらのサイトを「マオトゥイン」ブランドの下に統合する。中国本土からの旅行者が現在の1億1000万人から、2020年までには2億3000万人と驚異的に増加するとの予測に基づき、今回ブランド名を刷新したという。

 国連世界観光機関(UNWTO)の最新統計によると、2012年に旅行先での消費額が最も多かったのは中国人で、海外旅行で費やした金額は計1020億ドル(約12兆7000億円)に上る。(c)Relaxnews/AFPBB News