【6月1日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)元副会長のジャック・ワーナー(Jack Warner)容疑者は、自身やFIFAの他の幹部に対してかけられた容疑は、W杯開催を目指す米国側の欲求に動機付けさせられたものだと主張した。

 他のFIFA幹部8人とともに米司法当局に起訴されたワーナー容疑者は、「今回の件は2022年のW杯招致に(米国が)敗れたことが起因している」とフェイスブック(Facebook)に投稿したビデオメッセージの中で語った。

「彼らは小さな国家、イスラム国家のカタールに敗れた。世界中どこの国にもW杯を開催する天与の権利はない」

 72歳のワーナー容疑者は風刺サイト「ジ・オニオン(The Onion)」に掲載された記事を引用して、8分間にわたり敵意に満ちた的外れなコメントを並べた。ビデオの中でワーナー容疑者は、ジ・オニオンの「FIFAが狂喜して2015年夏のW杯米国開催を発表」というパロディ記事の見出しを手にしていた。

 母国トリニダード・トバゴで出頭したワーナー容疑者だが、これまで一貫して無罪を主張しており、その後保釈保証金を納付して保釈されている。(c)AFP