【6月1日 AFP】スペイン1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)のエドゥアルド・フェルナンデス・デ・ブラス(Eduardo Fernandez de Blas)副会長が、ファンミーティングで口を滑らせ、新監督にラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)氏が就任することを明らかにした。

 今季を無冠で終えたレアルは、26日に絶大な支持を得ていたカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督を解任しており、これに不満を持ったサポーターからの質問を受けたデ・ブラス副会長は、うっかりベニテス氏の名前を口に出してしまったようだ。

 日刊スポーツ紙「アス(AS)」によると、デ・ブラス副会長は「アンチェロッティ氏は素晴らしい人物だった。われわれは彼に感謝している。2年前のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督と同じように、私にとっては数日前まで世界最高の監督だった。来週からはベニテス氏がそうなるだろう」と語ったと伝えている。

 ベニテス氏は先日、現在指揮を執っているイタリア・セリエAのナポリ(SSC Napoli)を、今季限りで退団することを明らかにしている。

 55歳のベニテス氏は、レアル・マドリードの下部組織で指導者としてのキャリアを始めると、その後はバレンシア(Valencia CF)、リバプール(Liverpool FC)、インテル(Inter Milan)、チェルシー(Chelsea)、ナポリ(SSC Napoli)で数多くのタイトルを獲得した。

 しかしながら、ベニテス監督はバレンシアを率いていた11年前を最後にリーグタイトルを獲得しておらず、レアルに忠誠を誓う多くのファンから支持を得られていない。(c)AFP