【5月31日 AFP】第98回ジロ・デ・イタリア(2015 Giro d'Italia)は30日、第20ステージ(サン・ヴァンサンからセストリエーレ、196キロメートル)が行われ、アスタナ(Astana Pro Team)のファビオ・アール(Fabio Aru、イタリア)が2日連続のステージ優勝を飾った一方で、ティンコフ・サクソ(Tinkoff-Saxo)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador)は、総合優勝を事実上決めた。

 前日の第19ステージを制している24歳のアールは、コンタドールを総合首位の座から引きずりおろすべく、チームメートで同3位のミケル・ランダ(Mikel Landa、スペイン)とともに、土の上り坂で決死のアタックを敢行した。

 それでもコンタドールは、最後まで自らのペースを崩さずに山頂フィニッシュにたどり着き、両者との覆し難いタイム差をキープすることに成功した。

 最終ステージが、ミラノ(Milan)までの平坦な185キロメートルの道のりであることを考えると、ひどい事故でもない限り、コンタドールがこの差を保ってゴールにたどり着き、2008年以来2度目の大会制覇を果たすのは間違いない。

 2014年にブエルタ・ア・エスパーニャ(69th Vuelta a Espana)を制しているコンタドールは、故マルコ・パンターニ(Marco Pantani)氏以来となるジロとツール・ド・フランス(Tour de France)の同年制覇を目指している。

 今ステージの目玉でもある、コッレ・デッレ・フィネストレ(Colle delle Finestre)の峠に至る8キロの過酷な土の上り坂では、アスタナのランダとアールの2人が果敢なアタックを仕掛けた。

 しかしコンタドールは冷静にこれをやり過ごし、2人を含めたライダーたちを先に行かせると、岩がちの山肌に雪が残る霧の峠を、首位のランダからわずかに1分ほど遅れただけで越えた。

 レースはその後、アールがランダに追いつくと、残り2キロを切ってからの最後の上り坂で何度かアタックを仕掛けた末、最終的にはチーム・キャノンデール・ガーミン(Team Cannondale-Garmin)のライダー・ヘシェダル(Ryder Hesjedal、カナダ)に18秒差をつけてフィニッシュした。

 24秒差でエティックス・クイックステップ(Etixx-Quick Step)のリゴベルト・ウラン(Rigoberto Uran、コロンビア)が3位に入り、ランダは4位でフィニッシュしたが、この時点で全員の目は時計に向いていた。

 そして、セレストリエーレ(Sestriere)の山頂フィニッシュへやってきたコンタドールは、自らの総合優勝を確信し、ガッツポーズを見せながらフィニッシュラインを通過した。

 コンタドールは結局、総合2位のアールとのタイム差を2分2秒、同3位のランダとの差を3分14秒残しており、明日の最終ステージ終了後に3人の順位が入れ替わっている可能性は非常に低い。

 アールとしては、今週に入ってからの山岳ステージで、コンタドールに着実にタイム差を広げられていた時点で、総合優勝はかなり厳しくなっていた。(c)AFP