【5月28日 AFP】イラクのアディラ・ハムード(Adila Hammoud)保健相は28日、同国ティクリート(Tikrit)近郊で昨年にイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」により殺害された兵士とみられる470人の遺体を掘り起こしたと発表した。

 同市近郊のスペイサー(Speicher)軍事基地の名を取って「スペイサーの虐殺」と呼ばれている昨年6月の大量殺害事件では、主にイスラム教シーア派(Shiite)の若い新兵らが、IS戦闘員やIS支持派の武装集団に拉致され、複数の場所で「処刑」された。犠牲者は最大で1700人に上ると推計され、イラク政府軍が2か月前にティクリートを奪還して以降、地中に埋められた遺体が次々と見つかっていた。(c)AFP