【5月27日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2015)は26日、男子シングルス1回戦が行われ、大会第6シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-3、6-3、6-4でフランスのカンタン・アリス(Quentin Halys)に勝利し、10度目の優勝に向けて好スタートを切った。

 しかし試合後の記者会見では、ナダルがどうして、カルロス・ベルナルデス(Carlos Bernardes)主審を自身の試合から外すよう要求したのかに質問が集中した。

 28歳のナダルは、今年はじめの試合でポイント間の25秒ルールに違反したとして警告されると、ベルナルデス主審との関係性が悪化していた。それが引き金となり、全仏オープンでは、自身の試合で同主審にジャッジしてほしくないと要求したという。

 動作に時間をかけることで知られるナダルは、しばしば違反を取られることもあるが、リオ・オープン(Rio Open presented by Claro hdtv 2015)準決勝でのベルナルデス主審の対応は不公平だったと主張していた。

「(外すよう要求したのは)僕のリクエストだ。でも、決して個人的な感情というわけではない。彼を審判として尊敬しているし、人間としてもだ。良い人だとも思っている」

「4回警告されたのも構わない。でも、僕が短パンを後ろ前にはいていたとき、正しい向きにはき直しても良いかと尋ねたら、彼は『いいけど、(25秒)ルール違反の警告をさせてもらうよ』と答えたんだ。それはフェアじゃないと思う」

 リオ・オープンの問題の試合で、ファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)に敗れたナダルは、ここからクレーコートで5つの黒星を喫することになる。