【5月24日 AFP】南仏カンヌ(Cannes)で開催中の第68回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)で23日、「ある視点(Un Certain Regard)」部門の受賞作品が発表され、アイスランドのグリーア・ハコナーソン(Grimur Hakonarson)監督のコメディー『Rams』がグランプリを獲得した。

 過去に発表した複数のドキュメンタリー作品で高い評価を得ているハコナーソン監督はこの作品で、それまで疎遠になっていたものの、牧羊業を救うために協力する兄弟の姿を描いた。

 一方、最優秀監督賞には『岸辺の旅(Journey to the Shore)』の黒沢清(Kiyoshi Kurosawa)監督が選ばれた。同作品は、失踪した後に死亡した夫が妻の前に現れるという物語。

 同部門の審査員長は今年、女優のイザベラ・ロッセリーニ(Isabella Rossellini)が務めた。(c)AFP