【5月22日 MODE PRESS】南仏カンヌ(Cannes)で開催中の第68回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)で、ハイヒールではなくラインストーンがちりばめられたフラットシューズを履いていた女性のグループが、作品上映会への立ち入りを禁じられたとして非難が集中している問題について、英女優エミリー・ブラント(Emily Blunt)は「ガッカリした」とコメントした。

 自身の新作『シカリオ(原題、Sicario)』の上映会場で取材に応じたエミリーは、「みんなフラットシューズを履くべきだと思います」「ハイヒールはもう履かない方がいいのではないでしょうか、私個人の意見ですが。私は『コンバース(Converse)』のスニーカーを履きたいくらいです、本当にガッカリな話です」

 そう語ったエミリーの足元はスティレットパンプスだったが、その後のアフターパーティーではフラットパンプスに履き替えていた。

 事の発端は、トッド・ヘインズ(Todd Haynes)監督の作品『キャロル(原題、Carol)』のガラ上映会で、50代の女性グループがフラットシューズを履いていることを理由に入場を拒否されたことだった。中には健康上の理由でフラットシューズしか履けないと訴えた人がいたにもかかわらず、性差別的とも捉えられかねないこのドレスコードが押し通されたことについて、一部のファンは抗議している。

 これについて同映画祭のティエリー・フレモー(Thierry Fremaux)ディレクターはツイッター(Twitter)上で、「カンヌのレッドカーペットで女性にハイヒールを強要しているという噂は事実無根だ」と反論。

 一方で同映画祭の広報担当は、映画情報サイトのスクリーン・デーリー(Screen Daily)に対し、今回の問題に対するコメントは控えるとしながらも、レッドカーペット上映会で女性はハイヒールを着用するのが決まりになっていると述べた。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS