【5月21日 AFP】米グーグル(Google)の地図サービス「グーグルマップ(Google Maps)」上で、人種差別的な言葉を入力して検索すると、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の住まいであるホワイトハウス(White House)が表示される状態になっていることが発覚した。同社は20日の声明で、同サービス上に「不適切な検索結果」が表示されていることについて謝罪し、対応に当たっていると発表した。

 グーグルマップ上では一部の地域について、人種的な中傷の言葉と「house」を組み合わせて検索すると、ホワイトハウスが表示されるようになっていた。AFPが20日夜にこうした人種差別的表現の一つを検索したところ、「米国大統領の住居」との説明と共にホワイトハウスが表示された。

 こうした表示が検索アルゴリズムに対するいたずらや不具合によるものなのか、クラウドを通じた編集機能をユーザーが悪用したことによるものなのかは、今のところ不明だ。

 グーグルは11日、この地図情報編集サービス「マップメーカー(Map Maker)」について、悪意ある編集の防止を理由に提供を一時停止する意向を表明。同社がインターネット上に投稿したメッセージによると、マップメーカーは12日以降、運用が停止されている。(c)AFP