【5月21日 AFP】米映画配給大手ウォルト・ディズニー・スタジオ(Walt Disney Studios)のメガヒット映画『アナと雪の女王(Frozen)』に食傷気味の親たちに、ディズニーからメッセージが届いた──しゃべる恐竜に歌うプリンセスなどをフィーチャーした新作映画のラインアップだ。第68回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)で行われたマスコミ向けの試写会で、ディズニーが公開を予定している新作映画の内容が続々と明らかになった。

 同日の試写会で一部公開されたのは以下の作品。

『ザ・グッド・ダイナソー(原題、The Good Dinosaur)』

 ディズニーの子会社ピクサー・アニメーション・スタジオ(Pixar)制作による本作は、約6500万年前の世界で繰り広げられる、言葉を話す恐竜の子供アーロと古代人の少年との友情を描いた作品。子供たちが夢中になること間違いなしのティラノサウルス・レックス(T・レックス、Tyrannosaurus rex)やベロキラプトル(velociraptor)などが写実的なアニメーションで描かれている。11月25日世界同時公開予定。

『ファインディング・ドリー(原題、Finding Dory)』
 2003年の『ファインディング・ニモ(Finding Nemo)』の続編。主人公は前作でニモを見つけるための協力者として登場した物忘れがちな青い魚のドリー。今度はニモ親子がドリーの家族探しを手伝う。3匹は新しい世界に飛び出して海の中で様々なキャラクターに出会う。

 ディズニーとピクサーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるジョン・ラセター(John Lasseter)によると、英語版のドリーの声は、前作同様、女優のエレン・デジェネレス(Ellen DeGeneres)が担当する。公開予定は2016年夏ごろ。

『トイ・ストーリー4(原題、Toy Story 4)』
 ピクサーの名を一躍有名にした大ヒットシリーズの続編。ラセター自身が監督を務める。2017年に公開予定。

『ズートピア(原題、Zootopia)』
 動物たちが暮らす大都市ズートピアが舞台の作品。事件を解決するためにタッグを組まなければならなくなったウサギの警察官とキツネの詐欺師だが、捜査を進めるなかで2匹はある陰謀にたどり着く――。公開予定は2016年2月。

『モアナ(原題、Moana)』
 南太平洋の島に住むプリンセスが半神半人のマウイと海を渡って大冒険をするミュージカル映画。ラセターによると、典型的なディズニーミュージカル映画で、劇中でフィーチャーされている曲はフランス領ポリネシア・タヒチ(Tahiti)島やハワイ(Hawaii)などの音楽に着想を得たものだという。公開は来年のクリスマスごろ。(c)AFP