【5月20日 AFP】ドイツ1部リーグ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)の元MFミヒャエル・バラック(Michael Ballack)氏は、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督が来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)でチームを優勝に導くためには、より多彩な攻撃を検討する必要があると語った。

 2013年、ユップ・ハインケス(Jupp Heynckes)前監督の後任として、グアルディオラ監督が指揮官に就任して以来、バイエルンはリーグ連覇を成し遂げている一方で、欧州チャンピオンズリーグでは苦戦している。チームは、昨季はレアル・マドリード(Real Madrid)に2試合合計0-5、さらに今年はFCバルセロナ(FC Barcelona)に2試合合計3-5で敗れ、2度のベスト4止まりとなっている。

 FCバルセロナで大きな功績を残したグアルディオラ監督は、バイエルンをボールポゼッション重視のチームに作り替えたが、2012-13シーズン王者が再び欧州を制覇するためには、活発なプレーが必要になるとバラック氏は言う。

 元ドイツ代表主将はAFPに対し、「われわれは、勝つサッカーが好きな一方で、楽しいサッカーを見たいとも思っている」と語った。

「もちろん、彼はボールをキープするのが好きだし、できる限りポゼッションを重視したい。でも、ときにはイングランドのように、激しくてオープンなサッカーが恋しくなるんだ」

「彼がFCバルセロナでやっていたサッカーは、もっと『ティキ・タカ』っぽいものだった。でも、相手が守備に徹するチームの場合、試合は退屈なものになってしまうことがある」

「それは、サッカーの観点からすると良くないね。ペナルティーエリア内でボールを回して70~80パーセント保持したとしても、多くの得点チャンスは望めない」

「ボールをキープすることと、攻撃を仕掛けることのバランスが重要だ」

 グアルディオラ監督率いるバイエルンは、チャンピオンズリーグでの敗退に加え、ドイツカップ2014-15(German Cup 2014-15)準決勝でボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)に敗れ、リーグ戦では3連敗を喫している。(c)AFP/Tom WILLIAMS