世界進出を目指すNBA、次なるターゲットはインド
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【5月20日 AFP】世界進出を目指す米プロバスケットボール協会(NBA)は、すでに人気を確保している中国に続き、アジア市場の次のターゲットとしてインドに狙いを定めている。
先月、インド系選手として初めてNBAのサクラメント・キングス(Sacramento Kings)に入団し、初得点を記録したばかりのシム・ブラー(Sim Bhullar)は、クリケット大国インドで、バスケットボールが市民権を獲得するための象徴的な存在となっている。
運営を世界規模に広げつつあるNBAは、世界各地に点在する国際業務部の新たな拠点として、2011年にはムンバイ(Mumbai)にオフィスを開いた。
NBAのグローバル業務部門で責任者を務めるサル・ラロッカ(Sal LaRocca)氏は、インドにおいて「重要な長期にわたるチャンスを見据えている」と述べている。
インドでは、過去最多となる週14試合の生中継が行われており、2013-14シーズンには、NBAの視聴者数が5000万人を突破したという。
NBAは4月、アフリカで初めて試合を行うことを発表し、8月にはアフリカ系スターの先駆者を擁する「チーム・アフリカ」と、他地域の選手を集めた「チーム・ワールド」による親善試合が予定されている。
今季はトルコ、ドイツ、英国などでNBAの試合が企画されたが、2015-16シーズンはブラジルをはじめ、中国とメキシコで親善試合、もしくはレギュラーシーズンの試合を行うことにしている。また、将来的にはインドでの開催も目指している。
ラロッカ氏は、「インドで試合を行うには、まだ長い道のりがあります。しかし、インドには莫大な需要があります」と語った。
リーグの育成プログラムである「Jr. NBA」では、2014年の参加者が13か国で合計20万人以上に達しており、世界各国で放送されているNBAでは現在、史上最多となる外国出身選手がプレーしている。
リライアンス財団(Reliance Foundation)の協力の下、2013年からインドでも始まった「Jr. NBA」では、参加者数が100万人に到達している。