【5月18日 AFP】(一部更新)米テキサス(Texas)州ウェーコ(Waco)で17日、対立する暴走族グループの間で起きた殴り合いのけんかが銃撃戦に発展し、9人が死亡した。

 銃撃戦が起きたのは、商業施設セントラル・テキサス・マーケット(Central Texas Market)にあるレストランの駐車場。このレストランは、暴走族のたまり場として知られていた。

 警察当局が地元メディアに明らかにしたところによると、最大5グループの暴走族が、銃やこん棒、刃物、鎖を武器に衝突。すぐそばの飲食店では家族連れなどが昼食を取っていたが、幸運にも巻き添えになった人はいなかった。

 けんかは同レストランのトイレで始まり、警察が現場に到着した頃には刃物と鎖を使った衝突に発展。さらにその後、駐車場で銃撃戦が始まった。暴走族のメンバーたちは警官にも向け発砲したという。

 地元メディアは、最大で18人が負傷したと報道。現場からは100個以上の武器が押収されたという。警官らも事態を収拾するために銃を発砲したが、ウェーコ警察は交流サイトのフェイスブック(Facebook)上への投稿で、警察側に負傷者は出なかったと明らかにした。地元メディアは、現場で多数の容疑者が身柄を拘束される様子を伝えている。

 ウェーコはテキサス州中部に位置し、人口は約12万9000人。ウェーコでは1993年に新興宗教ブランチ・ダビディアン(Branch Davidian)が51日間にわたって米連邦捜査局(FBI)とにらみ合った末、立てこもっていたビルから出火して子どもを含む80人以上が死亡する事件が起きたことでも知られる。(c)AFP