ローマ法王、初めてパレスチナ人を「聖人」に認定
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【5月18日 AFP】19世紀の修道女2人が17日、パレスチナ人として初めて「聖人」に認定された。ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王がサンピエトロ広場(St Peter's Square)で行ったミサには、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmoud Abbas)議長も出席した。
法王は信徒らに対し、この2人のパレスチナ人修道女ならびに同時に列聖されたフランスとイタリア出身の別の2人の「光輝く規範」に倣うように呼びかけた。
マリー・アルフォンシーヌ・ガッタス修道女(Marie Alphonsine Ghattas)は1843年オスマン帝国支配下のエルサレム(Jerusalem)に生まれ、英委任統治期間中の1927年に同地で死去。女性の教育と地域の奉仕活動に力を注いだ。
マリアム・バウアルディ(Mariam Bawardy)修道女は1846年、現イスラエル北部のガリラヤ(Galilee)地方に生まれ、フランスで修道女となり1878年、ベツレヘム(Bethlehem)で死去した。ベツレヘムのカルメル会(Carmelite)修道院設立に尽力した。
ミサにはパレスチナ、イスラエル、ヨルダンからの巡礼者約2000人が出席し、パレスチナの旗を振る人もいた。16日に法王の内謁を受けたアッバス議長もミサに出席した。(c)AFP/Laure BRUMONT