【5月15日 AFP】英ソプラノ歌手のサラ・ブライトマン(Sarah Brightman)さん(54)が、今年9月に参加する予定だった宇宙旅行を辞退したことから、ロシア宇宙庁(Roscosmos)は代わりの参加者探しに追われている。

「オペラ座の怪人(Phantom of the Opera)」などの英ミュージカルへの出演で有名なブライトマンさんは13日、予定していた国際宇宙ステーション(International Space StationISS)への宇宙旅行を「家庭の事情」により延期すると発表した。母親の体調不良のためとも伝えられている。

 ブライトマンさんは既に宇宙旅行代5200万ドル(約62億1000万円)を支払っており、宇宙で歌う初のソプラノ歌手となる予定だった。すでに宇宙滞在訓練を受け、健康診断もパスしていた。

 ロシアでは目下、ブライトマンさんが宇宙旅行をキャンセルしたのは、先月にISSへ物資を輸送するロシアの無人補給船が制御不能に陥り大気圏に突入して燃え尽きたことから、安全面に懸念を抱いたためではないかとの臆測が飛び交っている。

 また、資金集めに失敗したのではないかとの報道もある。元夫の英音楽家アンドリュー・ロイド・ウェバー(Andrew Lloyd Webber)氏との離婚調停で巨額の慰謝料を手にしているブライトマンさんは、宇宙旅行費用は全て自分持ちだと語っていた。