【5月14日 AFP】米オリンピック委員会(USOC)は13日、タイソン・ゲイ(Tyson Gay)の禁止薬物使用により、2012年に行われたロンドン五輪の陸上男子4×100メートルリレーで獲得した銀メダルが剥奪されたことを明らかにした。

 USOCのパトリック・サンダスキー(Patrick Sandusky)氏は、米国反ドーピング機関(USADA)がゲイに出場停止処分を科していたため、国際オリンピック委員会(IOC)からの通達は想定内だったと語っている。 

 サンダスキー氏は、「予想していた通り、米国反ドーピング機関のゲイに対する処分を受けて、IOCは本日、米国チームがロンドン五輪の男子4×100メートルリレーで失格になったとUSOCに通達した」とコメントした。

「われわれはメダル返還の手続きを進め、潔白のアスリートを守るためのあらゆる支援策を講じます」

 2度の検査で禁止薬物のアナボリック・ステロイド(anabolic steroid)の陽性反応が出たゲイは、1年間の出場停止に同意し、すでにメダルを返還している。 

 ゲイはまた、最初に禁止物質を含む製品を使用したとされる2012年7月15日からのすべての記録の剥奪にも同意している。

 これにより、ゲイと一緒にロンドン五輪の男子4×100メートルリレーに出場したトレル・キモンズ(Trell Kimmons)、ジャスティン・ガトリン(Justin Gatlin)、ライアン・ベイリー(Ryan Bailey)および、予選を走ったジェフリー・デンプス(Jeffery Demps)、ダービス・パットン(Darvis Patton)はメダルを失うことになる。(c)AFP