【5月11日 AFP】国連(UN)は11日、内戦が続く南スーダンの北部ユニティ(Unity)州で、戦闘激化により国連機関や非政府援助組織が撤退を余儀なくされたため、30万人を超える民間人が「救命支援」を受けられなくなっていると発表した。

 ユニティ州では、政府軍が州都ベンティウ(Bentiu)から反乱軍の支配する油田産地の町レール(Leer)周辺へ向け進撃を続け、1年5か月前に始まった内戦の中でも最悪規模の衝突が続いている。

 国連南スーダン派遣団(UNMISS)のトビー・ランザー(Toby Lanzer)事務総長特別副代表は声明で「ユニティ州で続いている対立により、あらゆる非政府組織と国連機関が、レールなどからの職員の退避を余儀なくされた。その結果、食糧や医療を含む緊急援助を必要とする30万を超える民間人が、そうした救命支援を受けられない状態となっている」と述べた。(c)AFP