【5月10日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2015)は9日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第3シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は7-6、6-1で第6シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)を下し、3年連続の決勝進出を果たした。

 ナダルは、決勝で第2シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)と対戦する。

「トマスは今年、素晴らしいプレーをしている選手だ。すべての大会に出場しているし、彼を倒すには高度なプレーが要求された」としたナダルは、「今年に入って最も良い試合の一つだったことは間違いない」と振り返った。

「とてもうれしいよ。今週は僕にとってとても重要で、決勝に進めるのは良いニュースだ。昨年もマドリード・オープンに助けられたし、今年もそうなるだろう」

 モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2015)でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れ、続くバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2015)でファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)の前に屈したナダルは、今季まだ欧州のクレーコート大会で優勝がない。

 それでも、全仏オープン(French Open)を通算9度制しているナダルは、得意のサーフェスで好調を取り戻した様子で、気温が30度に達する中、1時間43分で試合に決着をつけた。

 ナダルは今年、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)の準々決勝でベルディハに敗れていた。しかし、クレーでの直接対決では6戦全勝だったナダルは、両者ともにブレークを許さなかった第1セットで、タイブレークを制した。

 四大大会(グランドスラム)通算14勝のナダルは、第2セットの第4ゲームでようやくブレークし、3-1とリードすると、次の3ゲームを連取して、この大会で通算7度目の決勝進出を決めた。(c)AFP