【5月6日 AFP】(一部更新)フランスの民間航空調査当局は6日、今年3月にドイツの格安航空会社ジャーマンウイングス(Germanwings)の旅客機を故意に仏アルプス(Alps)の山中に墜落させたとみられている副操縦士が、直前に搭乗した旅客機で急降下の「リハーサル」を行っていたことが分かったと発表した。

 仏航空事故調査局(BEA)によると、アンドレアス・ルビッツ(Andreas Lubitz)副操縦士(27)は、独デュッセルドルフ(Dusseldorf)からスペイン・バルセロナ(Barcelona)に向かう便で、「目立った影響」を起こすことなく急降下の練習を実行。その折り返し便となるバルセロナ発デュッセルドルフ行き9525便で、山中に機体を墜落させたとみられている。3月24日に起きたこの墜落では、乗客乗員150人全員が死亡した。

 独大衆紙ビルト(Bild)はこの発表に先立ち、仏調査当局に近い筋が明かしたブラックボックス分析結果として、ルビッツ副操縦士がデュッセルドルフ発バルセロナ行きの便で「航空術上の理由が一切ない制御された降下を約1分にわたり」試していたようだと伝えていた。(c)AFP