■最大出力2倍近くに

 フランスとスイスの国境をまたぐ全長27キロメートルのトンネル内に設置された巨大研究施設のLHCで5日に行われた衝突実験は、宇宙の謎を深く追究するための次期実験プロジェクトに向けた準備の一環として実施されたものだ。

 LHCのこれまでの最高出力は、2012年に達成された8TeVだ。だが2年間に及ぶ改良工事を経て、史上初の13TeVに到達することが見込まれており、潜在的に最大14TeVにまで出力を上げることも可能という。

 CERNは以前、すべてが順調に進めば「13TeVのエネルギーでの」衝突実験を早ければ6月に開始できるとしていた。

 研究者らはLHC実験プロジェクトの次の段階で、反物質や暗黒物質(ダークマター)などの新物理学と呼ばれる理論分野の最先端を切り開く研究を行えるようになる見通しだ。

 LHCは、数十億個の陽子を含むビームを光速の99.9%の速度で、加速器トンネル内のそれぞれ反対の方向に発射することが可能になっている。(c)AFP