サウジ主導の連合軍、イエメンに初めて地上部隊を派遣
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【5月4日 AFP】イエメンの反政府勢力と戦うサウジアラビア主導のアラブ連合軍は3日、イエメン南部の港湾都市アデン(Aden)に限定的な規模の地上部隊を派遣した。イエメンの当局者などが明らかにした。アラブ連合軍がイエメンに地上部隊を送ったのは初めて。
アラブ連合軍の報道官は大規模な地上部隊が上陸したのではないと述べ、作戦は進行中だとして詳しいコメントは拒否した。イエメンの政府軍と民兵組織によるとアデンに上陸したのは数十人の部隊で、一部の消息筋は国際空港奪還の戦闘を支援するためだとしている。
AFPの記者は空港の近くで、軍服のような服を着てヘルメットをかぶり、最新の武器を持った数人の男を目撃した。匿名のイエメン政府当局者はAFPに対し、「限定的な連合軍部隊がアデンに入り、さらに新たな部隊も続いている」と語った。
イエメンのアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)暫定大統領派で、「人民委員会(Popular Committees)」の名で知られる民兵組織の幹部の一人はAFPに対し、今回派遣された地上部隊は、「(イエメンの反政府武装勢力)フーシ派(Huthis)とアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)前大統領派との戦闘でわれわれを支援する」と語った。(c)AFP/Nabil Hassan with Fawaz al-Haidari in Taez