【5月1日 AFP】フィリピンのマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)と米国のフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.)によるボクシングの「世紀の対決」を今週末に控え、試合当日は電気製品の使用を控えるようにとの要請がフィリピン南西部パラワン(Palawan)島の住民たちに出された。

 テレビ中継に必要な電力を確保するためで、パラワン電力協同組合のランテ・ラモス(Rante Ramos)事務局長が29日、フェイスブック(Facebook)に要請文を投稿した。これによると、パラワンでは試合当日の3日も2メガワットの電力供給不足が見込まれていることから、送電を止めざるを得ない地域が出る恐れがある。

 要請文は、こうした事態を避けるために「皆でできることがある」として、当日は試合が終わるまでの数時間「可能な限り家電のスイッチを切り、コンセントを抜こう」とパラワンの1万5000世帯に呼び掛け、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、アイロンなどの使用を控えるよう求めている。

 パラワンの州都プエルトプリンセサ(Puerto Princesa)は日常的に電力不足で、毎日2~3時間の停電に見舞われている。

 フィリピンの国民的英雄パッキャオと無敵のボクサー、メイウェザーとで争われるボクシング最強パウンド・フォー・パウンド(PFP)王者決着戦は、フィリピン全国民が待ち望む世紀の戦いだ。

 プエルトプリンセサでは、試合の生中継が市内数か所のワイドスクリーンテレビで一般向けに放映される予定だ。街頭テレビでの試合中継は、8日に行われる市長選の対立候補2人がスポンサーとなっている。(c)AFP