【4月30日 AFP】ロシア国営宇宙企業ロスコスモス(Roscosmos)は29日、国際宇宙ステーション(ISS)へ物資を運ぶために打ち上げられた無人貨物輸送船「プログレス補給船(Progress)M-27M」が制御不能となり、地球に向け降下し始めたと発表した。ただ、船体は大気圏で燃え尽きる可能性が高いという。

 ロスコスモスは急きょ開いた記者会見で、船体が制御不能となったことを発表。船は5月5日から7日の間に大気圏に突入し燃え尽きる見込みとの見解を示した。

 同庁のイゴール・コマロフ(Igor Komarov)長官は、打ち上げにかかった費用を26億ルーブル(約61億円)近くと推定。補給船がロケットと切り離される段階で何らかの問題が発生した可能性が高いとした上で、「誰にどのような責任があるのか、現時点では何とも言えない」と語った。(c)AFP/Anna SMOLCHENKO, Olga ROTENBERG