夕食会のメニューは日本と米国のつながりを意識したもので、オバマ大統領の出身地であるハワイのスタイルを取り入れた部分もあった。

 前菜は日本人シェフとして、異なる国の料理や食材を融合したフュージョン料理を広めた「鉄人シェフ(アイアン・シェフ)」の森本正治(Masaharu Morimoto)さんによる「トロのタルタルとシーザー刺身サラダ」。サラダは透明のアセテートにくるまれ、水引をかけて贈り物を開くような演出が施された。

 スープはチンゲン菜に、ハワイから取り寄せたヤシの芽とタケノコを合わせたコンソメで、献立によれば「バージニア(Virginia)産の塩漬けハムのチップを乗せたハワイ産パイナップルの天ぷら」と一緒に出された。コースのメインは「アメリカン(米国産)和牛のロースト、春野菜を添えて」。デザートは絹ごし豆腐と豆乳から作った大豆チーズケーキに旬を迎えたフロリダ(Florida)産ベリーを添えたヘルシーな一品だった。

 夕食会にはSFシリーズ『スタートレック(Star Trek)』に出演した日系米国人俳優のジョージ・タケイ(George Takei)さん、米テレビプロデューサーのションダ・ライムズ(Shonda Rhimes)さん、米大リーグ機構(MLB)のロバート・マンフレッド(Robert Manfred)コミッショナー、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)シアトル・シーホークス(Seattle Seahawks)のラッセル・ウィルソン(Russell Wilson)選手ら芸能人や著名人の他、外交分野の重鎮や議員らが招待された。(c)AFP/Andrew BEATTY