【4月28日 AFP】ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)の主催者オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet ClubAELTC)は27日、今大会から、試合会場での「自撮り棒」の使用を禁止すると発表した。

 ツイッター(Twitter)など、ソーシャルメディアで急増中の「セルフィー(自分撮り)」に使用する自撮り棒について、四大大会(グランドスラム)の一つであるウィンブルドンの主催者は、大会期間中、ロンドン(London)西部にある試合会場に持ち込むことを禁止すると発表した。

 選手に対し白い服装を心掛けるよう要求し、しばしば時代遅れと批判されることもあるAELTCは、チケット購入者への手引きの中で、時代の風潮に合わせただけだとしている。

 チケットの注意事項には、「他のメジャースポーツ、エンターテインメント、そして文化アトラクションの多くと同様に、当選手権の会場では、自撮り棒の持ち込みを禁止する」と記載されている。

 スマートフォンやカメラでより広範囲を撮影するため、自撮り棒を使用するユーザーが増えている一方で、観戦の邪魔になるため、多くの会場で禁止措置が取られている。

 自撮り棒については、イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)も、ロンドン北部に位置する本拠地ホワイト・ハート・レーン(White Hart Lane)への持ち込みを禁じているほか、伊ローマ(Rome)の円形競技場コロッセオ(Colosseum)や、米ワシントン(Washington D.C.)のスミソニアン博物館(Smithsonian Museums)でも使用禁止となっている。(c)AFP