モード&写真フェス審査委員長のK・ラガーフェルド、新人クリエーターに助言
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【5月1日 AFP】南フランス・イエール(Hyeres)で毎年開かれている新人クリエーターの登竜門「イエール国際モード&写真フェスティバル(Hyeres International Festival of Fashion and Photography)」で、今年はドイツ出身の伝説的デザイナー、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が審査委員長を務めた。
今年30周年を迎えた同イベントは、ファッション界の新星が有名ブランドや著名人らに作品をアピールするまたとない機会でもある。今年はモナコのカロリーヌ公女(Princess Caroline)も審査に加わった。
カールは今回、イベント全体のアーティスティック・ディレクターと審査委員長を兼任。大御所デザイナーであり、写真家としても活躍するカールは今回、特別講義も実施。新人デザイナーらに厳しいアドバイスをすることは避け、「ルールはありません。自分が表現したいことを、そしてできることをするべきです」とエールを送った。
これまではっきりと年齢を明かしたことがないカールだが、「若いクリエーター」という呼び方は嫌いだとコメントした。「クリエーターには良いか悪いかという区別しかありません。『若い』という区分はとても危険です。私が若かった頃は、若さなど自慢にはなりませんでした。それはただ経験不足という意味しか持たなかったからです」と語るカールは、現在81歳という説が有力だ。
とはいえカールは、新世代のデザイナーたちは以前の世代に比べて「ずっと感じが良く、思い上がったところがない」と評価した。(c)AFP