【4月27日 AFP】第35回ロンドン・マラソン(35th London Marathon)が26日、英ロンドン(London)で行われ、エチオピアの伏兵ティギスト・トゥファ(Tigist Tufa)が優勝し、同大会におけるケニア勢の連勝を4で止めた。

 女子エリートの部に出場した選手の中で、持ちタイムの速さは9番目だった28歳のトゥファは、お互いに駆け引きをしていた先頭集団を抜け出すと、最後のストレートでは観衆の声援に応える余裕をみせ、メアリー・ケイタニー(Mary Jepkosgei Keitany、ケニア)に18秒差の2時間23分22秒でフィニッシュした。

 2011年大会と2012年大会を制しているケイタニーは、トゥファと同じエチオピア出身のティルフィ・ツェガエ(Tirfi Tsegaye)を振り切り、2位でレースを終えている。

 トゥファは2014年の上海マラソン(2014 Shanghai Marathon)でも優勝を飾っており、ロンドンマラソン女子の部でのエチオピア勢の優勝は、デラルツ・ツル(Derartu Tulu)が制した2001年大会以来となった。

 今大会は前回女王のエドナ・キプラガト(Edna Kiplagat)をはじめ、ケイタニー、ハーフマラソン世界記録保持者のフローレンス・キプラガト(Florence Kiplagat)、2013年大会女王のプリスカ・ジェプトゥー(Priscah Jeptoo)といったケニア勢4人が優勝を争うと予想されていた。

 気温の低い曇り空の下、優勝候補に名前が挙がっていなかったトゥファは、ペースが上がらない先頭集団から一気に抜け出すと、後続はトゥファの飛び出しに反応することができなかった。(c)AFP