【4月23日 AFP】米国の男性同性愛者らで結成された合唱団が22日、ツアーで初めてキューバを訪れることを明らかにした。

 米首都ワシントン(Washington D.C.)で1981年から活動している「ワシントン・ゲイ男声合唱団」は、7月10日~18日に予定されているツアーで、キューバにおける同性愛者らの権利向上を訴えるイベントに参加する。

 同合唱団によると、同性愛者の合唱団がキューバに行くのはこれが初めてだという。

 キューバ革命の指導者フィデル・カストロ(Fidel Castro)前国家評議会議長は1959年の権力掌握後に同性愛者を対象に弾圧を行っている。活動家らによると、キューバではホモフォビア(同性愛者嫌悪)がまだ普通にみられるという。

 だが、フィデル・カストロの姪でラウル・カストロ(Raul Castro)国家評議会議長の娘、マリエラ・カストロ(Mariela Castro)氏は、性的マイノリティーに対する寛容の姿勢を訴え、権利向上を目指す運動の先頭に立っている。(c)AFP