【4月23日 AFP】ボクシングの無敗王者フロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)が22日、自分は「ただ強い」だけではなく、誰もが「最も偉大」と称するモハメド・アリ(Muhammad Ali)氏よりも実力は上だと豪語した。

 米ラスベガス(Las Vegas)で行われるマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)との世紀の一戦を翌週に控え、メイウェザーは自身のキャリアと無敗記録がこの発言を裏付けているとしている。

 メイウェザーは、「ボクシング界ではアリと肩を並べたと思う」とコメントし、「俺のように、38歳になっても鋭さを維持することは難しい。アリを見下すつもりはないが、俺が最強のボクサーだ」と主張した。

 メイウェザーは1978年にアリ氏が無名のレオン・スピンクス(Leon Spinks)に敗れていることを指摘し、自身の通算戦績は47戦全勝だと強調している。

「アリはレオン・スピンクスに負けた。ほかのボクサーにも敗れているが、それでも最も偉大な存在として知られている。そういうことだ」

 メイウェザーとパッキャオがウェルター級の世界タイトルをかけて激突する5月2日の一戦は、4億ドル(約480億円)の記録的な収益を上げるとみられている。

 メイウェザーは自身の最強発言に加え、パッキャオを英雄視しているフィリピン国内にも、MGMグランド・ガーデン・アリーナ(MGM Grand Garden Arena)で行われる試合で自分を応援するファンはいると語っている。

 母国フィリピンで名声と富を得たパッキャオは、路上で仕事をしながらリングで成功を収めると、さらに政界と音楽界、そして映画界にも進出している。

 パウンド・フォー・パウンドの現役最強ボクサーとの呼び声高いメイウェザーは、「フィリピンにも俺のファンはいるはずだ」と語った。

 メイウェザーはまた、堅実な作戦で今回の試合に臨むことを明かすと同時に、過度な練習は禁物だと語った。

「厳しい練習を積んできたが、やりすぎは避けたい。練習したいと思うくらいがちょうどいい」

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