【4月22日 AFP】(一部更新)アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)は22日、毎年この時期に始める「春の攻勢」を24日に開始すると発表した。北大西洋条約機構(NATO)軍が前線から撤退を始める中、今年の攻勢は、過去10年で最悪の死傷者が出ることが懸念されている。

 アフガニスタンの治安部隊が米軍主導の外国軍部隊の全面支援を受けずにタリバンと戦うのは、今年の攻勢時期が初めて。タリバンはここ数週間ですでに、アフガニスタン政府や外国に関連した標的に対する攻撃を強めており、多数の民間人やアフガニスタンの治安部隊要員らが犠牲となっている。

 タリバンは22日に発表した声明で「2015年4月24日午前5時(日本時間同日午前9時半)、『Azm(決断)』の名のもとに春の攻勢を開始する」と表明。「一連の作戦の主な目標は外国の占領軍、とりわけ彼らの恒久基地、さらに、かいらい政権の高官と彼らの軍事集団、特に情報機関、内務省、国防省の高官らだ」と述べた。(c)AFP