【4月20日 AFP】14-15イングランド・プレミアリーグは19日、第33節の試合が行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は3-1でニューカッスル(Newcastle United)に勝利した。

 トッテナムはハリー・ケイン(Harry Kane)の今季リーグ戦20得点目で突き放し、来季の欧州カップ戦出場に望みをつないだ。

 トッテナムは前半30分、ナセル・シャドリ(Nacer Chadli)が先制点を挙げると、泥沼の状況に歯止めをかけたいニューカッスルも、後半開始直後にジャック・コルバック(Jack Colback)が同点ゴールを決めた。

 それでもトッテナムはその7分後、司令塔のクリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)がカーブをかけたFKを決めて勝ち越しに成功すると、迎えた後半ロスタイム、ケインが勝利を決定づける得点を記録した。

 トッテナムはこれで6位に浮上し、暫定ながら5位リバプール(Liverpool FC)と勝ち点で並んでいる。

 一方、ニューカッスルはこれで降格圏との勝ち点差が7ポイントになった。さらに、ライバルのサンダーランド(Sunderland AFC)など、自分たちよりも下の順位に消化の1試合少ないクラブが3つあることを考えると、降格の可能性が完全になくなったわけではない。

 さらにこの日は、サポーターがマイク・アシュリー(Mike Ashley)オーナーに対する抗議活動を展開した結果、チームは今季プレミア最少の観客の前でプレーしなければならず、スタジアムに姿を見せた本拠地のファンも、6連敗を目にする羽目になった。

 この日のセント・ジェームズ・パーク(St James Park)は、まばらな観客のなかで、アウェーのトッテナムファンの声援が響くという異様で現実離れした空気に包まれた。

 観戦のボイコットを呼びかけるチラシ2万枚以上を配るというニューカッスルサポーターの行動は、確かに効果を発揮し、観戦を控える者が出たことで、スタジアムにホームの雰囲気はまったくなかった。(c)AFP/John Wardle