■敗戦も好感触のナダル

 ジョコビッチは、「これまでの試合結果や、直接対決の成績などで、僕が本命だと思われていることは知っている」とすると、「それでも僕はいつもと同じ準備、ルーティン、気持ちの整理を行うつもりだ。この勝利は大きなものだが、そのために準備を怠るつもりはない。もう1試合あるんだから」と気を引き締めた。

 この日、第1セットの序盤にブレークされたジョコビッチだが、ここから逆転で3度目のセットポイントをものにした。

 第2セットの第7ゲームは、11分に及ぶ激闘になった。自身のサービスゲームをラブゲームで奪取するかに見えたナダルだが、40-0からジョコビッチに逆転を許し、3-4と決定的なリードを奪われた。

 ジョコビッチは、第9ゲームでもブレークを奪い、クロスのウイナーで勝利を決めた。

「僕も高いレベルでプレーできたと思うけど、彼の方が良かった」としたナダルは、「プラスになるような一週間だった。今季では一番の出来だったね。バルセロナ(Barcelona)の大会でもこの調子をキープできれば、最高の状態に戻ったと言える」とコメントした。

「昨日の試合(ダビド・フェレール〈David Ferrer、スペイン〉戦)と今日の試合では、自分のやりたいことができた」

(c)AFP/Scott WILLIAMS