【4月17日 AFP】中国・北京(Beijing)市第3中級人民法院(地裁)は17日、著名な改革派女性ジャーナリストの高瑜(Gao Yu)氏(71)に対し、「国家機密を外国人に違法に漏えいした」罪で懲役7年の実刑判決を言い渡した。同法院がソーシャルメディアの公式アカウントで発表した。

 高氏は2000年に国際新聞編集者協会(International Press Institute)の「世界の報道の自由における英雄」50人にも選ばれたジャーナリスト。罪状は、2013年に起きた共産党の内部文書の流出をめぐるものだと報じられている。この文書は、当局に対する批判の厳しい取り締まりを呼び掛け、欧米式の民主主義や共産党の過去に対する批判に注意を促す内容だったとされる。

 高氏は昨年4月に一時行方が分からなくなった後、国営テレビで「間違いを犯した」と認めており、この「自白」が裁判で検察側証拠として使われた。高氏の弁護人は、高氏の「自白」の背景には息子に対する脅迫があったと主張している。国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は、中国当局があいまいな国家機密保護法を批判の封じ込めに利用しており、高氏はその犠牲者だとの見解を示している。(c)AFP