【4月16日 AFP】スペイン領カナリア諸島(Canary Islands)で、港に停泊中のロシア船籍のトロール漁船から出火し、延焼を防ぐため当局が沖合いで船体を沈没させた。スペインの救急当局が15日、発表した。漁船は違法操業中だった疑いがある。

 火災を起こしたオレグ・ナイデノフ(Oleg Neydenov)号は、人気の観光地グランカナリア(Gran Canaria)島のラスパルマス(Las Palmas)港に停泊していた。スペインからの報道によると出火したのは11日で、船員72人は脱出して無事だった。

 火災が延焼する恐れがあったことから、スペイン当局は船を沖合いまでえい航し、15日に同島マスパロマス(Maspalomas)沖24キロの海域で沈没させたという。オレグ・ナイデノフ号は2014年、セネガル沖で密漁中に拿捕され、違約金を払って所有する露企業に返還されていた。(c)AFP