【4月14日 AFP】これまでほとんど目撃されたことがないツノシマクジラの死骸が、豪ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州の沿岸に打ち上げられた。地元当局が14日、明らかにした。ツノシマクジラは詳しい生態が解明されておらず、今回の発見は科学者たちの注目を集めている。

 死骸が見つかったのはパース(Perth)から北方へ1265キロ離れたエクスマウス(Exmouth)近くの浜辺。同地は先月、サイクロン「オルウィン(Olwyn)」に見舞われていた。

 ウエスタンオーストラリア州のアルバート・ジェイコブ(Albert Jacob)環境相によれば、ツノシマクジラが確認されたのは州内では初めてで、オーストラリアでもまだ2例目だ。

 国際自然保護連合(International Union for Conservation of NatureIUCN)によると、ツノシマクジラの目撃例は世界的にも少なく、これまでに日本海(Sea of Japan)やソロモン海(Solomon Sea)で確認されている。(c)AFP