【4月13日 AFP】自転車ロードレースに参戦し、2016年のリオデジャネイロ五輪で通算5度目の金メダル獲得を目指すスカイ(Sky Pro Cycling)のブラッドリー・ウィギンス(Bradley Wiggins、英国)は、第113回パリ~ルーベ(113rd Paris Roubaix)で18位に終わった。

 以前からスカイの選手としてはパリ~ルーベが最後のレースになると明言していたウィギンスは、昨年の9位を超える結果を得られず、優勝したチーム・ジャイアント・アルペシン(Team Giant-Alpecin)のヨーン・デーゲンコルプ(John Degenkolb、ドイツ)から約31秒遅れの集団でフィニッシュした。

 2012年のツール・ド・フランス(2012 Tour de France)を含め、最高峰のレースで上った表彰台の数を増やすことはできなかったものの、ウィギンスは満足の表情を浮かべた。

「幸せだよ。良いパフォーマンスを披露できたし、クラシックレースで走ったこの2年間は、自分にとって新しい仕事への挑戦だった」とコメントした34歳のウィギンスは、来年のリオデジャネイロ五輪ではトラックレースに挑み、チームパシュートで金メダル獲得を目指す。

「情熱を傾けて、得意の走りができたよ。レース前までは今回がスカイで最後のレースになるということは極力考えないようにしていた。ほかの選手たちがやって来て、幸運を祈ると言ってくれたのは本当にうれしかった」

「長年しのぎを削ってきたライバル同士で、話をしたこともなかったのに、みんなが自分のキャリアを祝福しにきてくれた」

「そんなことがあったので感情的にならずにはいられないが、なんとかこらえたよ」

「スタート時に望んでいた通りに、今日はクリーンに走れた。パンクも衝突もなく、レースはとてもうまくいったし、20位以内でフィニッシュできてうれしかった」

 出場すれば4大会連続となるリオデジャネイロ五輪で、ウィギンスが通算5個目の金メダルを獲得すれば、英国人選手としては元ボート選手のスティーブ・レッドグレイブ(Steve Redgrave)氏の史上最多記録に並ぶ。(c)AFP