【4月11日 AFP】10日のクロアチアの日刊紙24サタ(24 sata)によると、同国東部の村に住む男性が14年前になくした財布が、なくした時よりも多い額のお金とともに戻ってきた。

 イビチャ・イェルコビッチ(Ivica Jerkovic)さんは先週、受け取った小包の中身を見て驚いた。「最初は誰かがからかってるんだろうと思って、紙幣が本物かどうか調べに行ったよ。イースター(復活祭)の最高の贈り物だ」とイェルコビッチさんはいう。送り主は分かっていない。

 現在は50代のイェルコビッチさんは14年前、家の屋根の修理代として銀行から引き出したばかりの2000独マルク(当時、約13万円)が入った財布をなくしたが、先週届いたこの財布には1500スイスフラン(約18万円)が入っていた。

 財布をなくしたのは、友人たちのパーティーへ行ったときか、その友人の1人が気分が悪くなり、車で病院へ連れて行ったときだとイェルコビッチさんは考えていた。財布を見つけ、最終的に返してくれた人物は当時、金銭に困っていたのではないかと思っている。

「最初はあの金で助かって、その後、いくら私に返したらいいか計算していたんじゃないだろうか。じゃなければ14年も財布を取っておいたりしないだろう?ぜひ連絡がほしいと思っている。彼はクロアチアで最高の個人銀行だ」とイェルコビッチさんは語っている。(c)AFP