【4月9日 AFP】中国南東部・福建(Fujian)省ショウ州(Zhangzhou)にある化学工場で発生した爆発による大火災は、50時間近くにわたり燃え続けた後、9日未明にようやく鎮火されたが、この火災で近隣住民約3万人が避難していたことが報道で明らかになった。

 6日、爆発とともに火災が発生したのは、化学繊維原料の可燃性物質パラキシレン(PX)を生産していた工場。国営新華社(Xinhua)通信によれば、火災は7日にいったん鎮火されたが、8日になって2つの貯蔵タンクから再び発火した。新華社は同日夜、周辺地域から2万9096人が避難したと伝えた。この工場で火災が起きたのは、ここ2年で2回目。

 火災の様子はテレビで放映され、空高く立ち上る火柱や、800人を超える消防隊員たちが消火活動にあたる映像が映し出された。(c)AFP