【4月8日 AFP】アテネ五輪の陸上男子110メートルハードルで金メダルを獲得した中国の劉翔(Liu Xiang、リュウ・ショウ)が7日、現役引退を発表した。

 度重なる故障に悩まされていた劉翔は、「本日をもってプロスポーツ選手としての現役生活に終止符を打ち、正式に引退する」と投稿した。

「これは時間をかけて悩みぬいた末に下した決断だ。とても受け入れがたく苦しいが、選択肢がなかった」

 31歳の劉翔は、2004年のアテネ五輪で中国人選手としては初めてとなる陸上のトラック競技で金メダルを獲得し、中国で絶大な人気を誇っていた。

 劉翔はその後、2006年に12秒88を記録して当時の世界新記録を樹立すると、2007年には世界陸上を制し、アジア出身の陸上選手が短距離走で世界と対等に戦えることを証明してみせた。

 しかし、2008年に行われた北京五輪の男子110メートルハードル1次予選をけがで棄権し、メーン会場の北京国家体育場(Beijing National Stadium)に集まったファンにショックを与えた。

 そして2012年のロンドン五輪では、予選で最初のハードルに衝突して転倒すると、その後は片足跳びでトラックを走り、最後のハードルに口づけして会場を後にした。

 劉翔の引退については、同選手のコーチが先日、「引退を発表する準備を進めている」と語ったことが報じられており、中国国内では広く知れ渡っていた。

 劉翔はまた、引退を発表したコメントの中で、自身のキャリアに大きな影響を及ぼした北京五輪での右アキレス腱のけがについて振り返っている。

「中国の国旗を掲げることを夢見ていた。しかし、レース直前になってけがが私を苦しめた。どうして中国国民を裏切ってしまったのだろうか?」

(c)AFP