【4月7日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は6日、第79回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2015)が行われるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)で練習ラウンドに臨み、チップショットやアプローチショットを手堅く決めるなど、メジャー通算14勝の実力を垣間見せ、マスターズファンを興奮させた。

 腰の手術で昨季のマスターズを欠場したウッズは、長年の友人であるマーク・オメーラ(Mark O'Meara、米国)と臨んだ午後の練習ラウンドで、ギャラリーを沸かせた。

 ウッズは、「調子は良いし、ここに来られてうれしい」とすると、「でも先週プレーしたときより、コースが少し速く感じる」と感想を述べた。

 世界ランキングで111位まで後退しているウッズが、公の場でプレーを披露するのは、2月にトーリーパインズGC(Torrey Pines Golf Course)で行われたファーマーズ・インシュアランス・オープン(Farmers Insurance Open 2015)初日に、腰痛を抱えてショートゲームで苦しんだ末、途中棄権して以来となる。

「この2か月間ずっと様子をみてきたけど、今は良い状態になっている」としたウッズは、「これは進歩だ。トーナメントで勝てる状態になる必要があったが、やっとそこまで到達した感触を得た」と語った。

 この日の午後にフロリダ(Florida)から飛行機で到着したウッズは、直接オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブのチッピングエリアに向かうと、ぎこちなさは一切みせずに70本を打ちこなすなど、練習場で約1時間を費やした。

 快適な様子で練習に臨んだウッズは、音楽を聴いたり、踊ったり、笑顔をみせたりしたほか、元スイングコーチのショーン・フォーリー(Sean Foley)氏やダレン・クラーク(Darren Clarke、北アイルランド)、オーメラにハグするなどリラックスしていた。

 ウッズは、「再びマークと情報交換できてうれしかった」とし、「僕たちは、いつもメールでやり取りしていたから、昔に戻ったみたいだ。彼のことが懐かしくてね」と語った。