【4月6日 AFP】米大リーグ（MLB）は5日、2015年シーズンの公式戦が開幕し、セントルイス・カージナルス（St. Louis Cardinals）が3-0でシカゴ・カブス（Chicago Cubs）に完封勝利を収めた。

 カージナルスは2回までに1点ずつを入れて先制すると、右腕のアダム・ウェインライト（Adam Wainwright）が6回を投げて6奪三振を記録する素晴らしい快投を手助けする余裕を与えた。

 開幕投手となったウェインライトは相手打線を簡単に退け、この日がカブスでのデビュー戦となったジョン・レスター（Jon Lester）に黒星をつけた。

 昨季はナ・リーグ中地区で連覇を果たし、リーグ優勝決定シリーズではサンフランシスコ・ジャイアンツ（San Francisco Giants）に敗れたカージナルスは、この試合で33歳のウェインライトが相手打線散発の5安打に抑えた。

 打線では、ジェイソン・ヘイワード（Jason Heyward）が2本の二塁打など3安打に加えて1得点を記録すると、マット・ホリデイ（Matt Holliday）が2本の単打で2打点を稼ぎ、最後は抑え投手のトレバー・ローゼンタール（Trevor Rosenthal）が9回を三者凡退に抑えた。

 昨季89敗を記録して5年連続で地区最下位に終わっているカブスは、シーズン開幕戦では例年通り楽観的な雰囲気に包まれていた。カブスは、レスターの加入で投手陣に勢いがもたらされただけでなく、名将ジョー・マッドン（Joe Maddon）監督を指揮官に迎えていた。

 しかし、オールスター選手のレスターが呪われたカブスでのデビュー戦で不振にあえぎ、計6奪三振を記録したものの8安打を許して3点を失い、わずか4回3分の1で降板してしまった。

 カージナルスは、初回一死からヘイワードが二塁打で出塁すると、ホリデイが右翼へ単打を放ち走者を返した。

 さらに2回には、一死からコルテン・ウォン（Kolten Wong）が四球を選び、ジョン・ジェイ（Jon Jay）が単打で続くと、マット・カーペンター（Matt Carpenter）が放った右中間への適時打でウォンが生還した。

 対するカブスは、1回と2回、さらに5回にも二塁打を記録したものの、いずれも残塁に終わっている。

 カージナルスは、5回表にカーペンター、ヘイワード、そしてホリデイの三連打で3-0とリードを広げた。

 カージナルス中継ぎ陣は、7回にカルロス・マルティネス（Carlos Martinez）、8回にジョーダン・ウォルデン（Jordan Walden）がそれぞれカブスを零封した。(c)AFP