【4月5日 AFP】サウジアラビア政府の顧問が4日、同国軍の特殊部隊が隣国イエメンでイスラム教シーア派(Shiite)系武装組織「フーシ派(Huthis)」に対する軍事作戦に参加していると明らかにした。

 匿名を希望したこの顧問によると、イエメン南部のアデン(Aden)でアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansur Hadi)暫定大統領派の民兵に対し、陸軍の特殊部隊が武器と通信機を提供する一方、海軍の特殊部隊はフーシ派に反撃するための「調整と指導」を行っており、陸海軍の特殊部隊は今後もイエメンでの活動を続ける方針だという。

 サウジアラビアと米国の2国間関係に関する情報を伝える民間団体「Saudi-US Relations Information Service」によると、サウジアラビアのアデル・ジュベイル(Adel al-Jubeir)駐米大使は2日、「アデンにサウジの兵士、正式な兵士はいない」と述べて特殊部隊が活動していることを示唆するとともに、地上軍の派遣については「検討中だが、意思決定は状況に応じてなされるだろう」と述べていた。(c)AFP