【4月4日 AFP】西アフリカ・マリの首都バマコ(Bamako)郊外の住宅で3日午前8時(日本時間同日正午)ごろ大きな爆発があった。爆発でこの住宅はほぼ全壊し、警備員として雇われていたマリ人男性(22)が死亡した。現地の警察はこの爆発によって「大規模な攻撃」の計画が発覚したとしている。

 警察当局は「爆発は大規模な攻撃計画の準備中に起こったものだ」と発表するとともに、住宅の持ち主であるブルキナファソ人を現場で逮捕したことを明らかにした。容疑者は攻撃計画について自供を始めているという。

 現場にいた捜査員によると、破壊された住宅の跡から複数の起爆装置が発見された。警察は爆発物の詳細は明らかにしていないが、爆発物の取り扱いを誤ったのが原因だとしている。

 マリ政府の報道官は、「激しい爆発で死亡した人の他に4人が負傷した。爆発があった住宅はほぼ完全に破壊され、近隣の住宅数棟にも被害が出た」と述べ、「住宅の持ち主であるブルキナファソ人は金の採掘で使用される化学物質の取引に従事しており、マリ国内で犯罪歴がある」ことも明らかにした。

 AFPの記者は、封鎖された爆発現場で国連マリ多次元統合安定化派遣団(MINUSMA)の地雷処理要員が作業しているのを目撃した。MINUSMAのある要員はAFPに対し、「これはテロリストがテロの準備をしていた証拠だ」と語った。