■フランス人を狙っていた?

 複数の治安当局者と近隣の住民たちは、爆発があった住宅の向かいにはフランス国籍の人物の住宅があったが、このフランス人は避難して無事だったと語った。治安当局筋はAFPに対し、このフランス人が攻撃の対象だったのかどうか捜査しているところだと述べた。

 バマコでは約1か月前の今年3月7日にも外国人客に人気のナイトクラブ「ラ・テラス(La Terrasse)」が襲撃され、マリ人3人、フランス人とベルギー人各1人の計5人が死亡する事件が起きていた。

 ラ・テラス襲撃事件では数か国で指名手配されているアルジェリア人のモフタール・ベルモフタール(Mokhtar Belmokhtar)容疑者が率いるイスラム過激派組織、アルムラビトゥン(Al-Murabitoun)が、フランスでイスラム教の予言者ムハンマド(Mohammed)の風刺画が出版されたことへの復讐だとする犯行声明を出している。

 マリ政府によると、ラ・テラス襲撃事件の容疑者の1人が逮捕に抵抗して射殺されたほか、事件の約2週間後に共犯者とみられる3人が特別捜査官によって逮捕されている。

 ラ・テラス襲撃事件の前にバマコ北東のサマンコ(Samanko)で行われた捜索で武器が見つかっていたことから、捜査当局は3日の住宅爆発との関連も含めて捜査を進めている。

 フランスは2013年にマリ北部の砂漠地帯の主要諸都市からイスラム武装勢力を一掃することを目指す国際的な軍事作戦を主導したことから、マリのイスラム武装勢力から攻撃対象とみなされていた。(c)AFP/Serge DANIEL