【4月3日 AFP】世界のイスラム教徒とキリスト教徒の人数は、2050年までにほぼ同数になるとの予想を2日、米調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)が発表した。イスラム教の信者が世界最速のペースで急増するためとしている。

 ピュー・リサーチ・センターでは、出生率、若者人口の伸び、改宗統計などのデータを世界中から集めて分析し、将来の宗教動向を予測した。

 それによると、信者の数は2010年時点でイスラム教が16億人、キリスト教が21億7000万人だったのに対し、2050年にはイスラム教徒が27億6000万人に達して世界人口の29.7%を占め、キリスト教の29億2000万人(31.4%)に肉薄するという。

 イスラム教人口が最も多い地域は2050年時点でもアジア太平洋とされ、出生率の高さと若者の人口の多さがその理由として挙げられている。

 3番目に信者が多いと予想されたのはヒンズー教の14.9%で、特定の信仰宗教を持たない人たちが13.2%で4番目に多いとされた。

 仏教は、2050年時点で人口増が見込めない唯一の宗教と予想されている。これは主な仏教徒の数が多いとされる日本、中国、タイなどで高齢化と少子化が進むためという。(c)AFP