動物小屋か恐怖の館か、米大学友愛クラブの相次ぐ不祥事
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■長年の間にパーティーハウス化
また友愛クラブの寮には歴史的な建物も多いが「通常、21歳以下のアルコール消費を独占している」とカリフォルニア大学マーセッド校(University of California at Merced)の社会学部教授ローラ・ハミルトン(Laura Hamilton)氏は語る。長い年月の間に「パーティーハウス」と化し、密室の中で行われていることが野放しになっているという。まさに1978年の米映画『アニマル・ハウス(Animal House)』のイメージそのものというわけだ。
米大学の友愛クラブの歴史は1776年、バージニア(Virginia)州のウィリアム・アンド・メアリー大学(College of William and Mary)で結成された弁論クラブ「ファイ・ベータ・カッパ(Phi Beta Kappa)」にまでさかのぼる。「グリーク・ライフ」という友愛クラブの別称は「哲学は人生の手引きである」という意味だ。
友愛クラブに入会すると、その後のキャリアにおいてさまざまなメリットが生まれるとされる。最高裁判所の裁判官や上院議員、閣僚、米経済誌フォーチュン(Fortune)が選出する全米上位500社にランキングされる企業の重役たちの多くが友愛会に所属している。1877年以降の大統領のうち18人もまた友愛会のメンバーだった。
一方で、1851年にはメンバー全員が女子学生の初のクラブが、1906年にはアフリカ系米国人初の友愛クラブが結成された。その後、ラテン系、アジア系、さらに同性愛者のためのクラブも結成された。
だがメリーランド大学(University of Maryland)の社会学者ラショーン・レイ(Rashawn Ray)氏は、社会・経済資本へのアクセスを含めて大学制度の「受益者」になれるのは、圧倒的に白人の友愛クラブだと指摘している。(c)AFP/Fabienne FAUR